日本の鉄道の電化は明治時代後半から市内電車を中心に徐々に進行しており、
1922年から東海道本線の電化に際して4種類の電気機関車を各国より輸入、
当時の電車区間だった中央線、山手線、京浜線で比較試験後の1923年に導入されたのが17台の1040形と9台の6000形です。
両者の外見上の差は殆ど無く、性能と仕様が若干異なる程度でした。
1928年の称号改正に伴いED50~ED52と改称された後、1930年から順次中央東線用に歯数比を
山岳路線向けに変更してED17、ED18(初代)となりました。
舶来品ゆえの部品供給や故障にも悩まされましたが、戦後の装備改装に伴う電気部品の国産化の後は信頼性も向上し、
製造所のイングリッシュ・エレクトリック社ディッカー工場に因み「デッカー」と呼ばれて親しまれました。
装備改装によって1台を除いてED18はED17に統合されましたが、飯田線転用に際して軸重制限の
厳しい北部で運用するグループには動力台車中央に走軸を増設、あらたにED18(2代目)を名乗りました。
ED17のまま転用されたグループは飯田線南部のほか、東海道本線の貨物列車にも使用されました。
ED17-12号機は1972年まで活躍しました。
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